主な仕様
機能安全:

特性:
Type
Low side switches
Generation
GEN2
Qualification Grade
AEC-Q100 (Automotive Grade)
Feature
Standard / Error Flag
Overcurrent Protection
Limitation
Thermal Shut Down
Self-restart
Channel Number [ch]
2
ON Resistance(Typ.)[mΩ]
250
ON Resistance(Max.)[mΩ]
625
Nominal Current(Typ.)[A]
3
Supply Voltage(Min.)[V]
3
Supply Voltage(Max.)[V]
5.5
Drain-Source Voltage (Max.)[V]
40
Single Pulse Energy 25°C [mJ]
500
Over Current Limit (Min.)[A]
3
Under voltage Detection Level(Max.)[V]
3
Current consumption(Typ.)[µA]
100
Junction Temperature Tj (Min.)[°C]
-40
Junction Temperature Tj (Max.)[°C]
150
Package Size [mm]
4.9x6.0 (t=1.65)
特長:
- Dual TSD®内蔵(ジャンクション温度を検知する過熱保護とPower-MOSの急峻な温度上昇を検知するΔTj保護の2種類の温度保護を内蔵)
- AEC-Q100対応(Grade 1)
- 過電流保護機能(OCP)内蔵
- アクティブクランプ機能内蔵
- CMOSロジックIC等から直接制御可能
- オン抵抗RDS(ON) = 250mΩ(Typ)
(VIN = 5V, IOUT = 0.5A, Tj = 25℃) - 制御部(CMOS)とパワーMOS FETを1チップ上に組み込んだモノリシックパワーIC
製品概要
背景
近年、自動車分野や産業機器分野では、自動運転(自動化)に向けて技術革新が進む一方で、安全に対する要求がますます高まっており、有事の際にどのように機能安全を確保するかを念頭に置いた機器開発が求められます。従来、電子回路のオン/オフ制御にはメカニカルリレーやMOSFETが採用されていましたが、システム異常時の保護機能がありません。一方、IPDは機能安全の観点で保護機能があることに加えて、寿命や信頼性に優れていることから採用が進んでおり、市場が大きく拡大しています。
ロームでは、信頼性向上に対する市場ニーズに早くから対応し、2014年よりIPD専用プロセスを構築。専用プロセスの大電流化とアナログ設計技術を組み合わせることで、より幅広いラインアップの構築を実現しました。


概要
IPDは、電子回路のオン/オフ制御に加え、回路を電気的破壊(異常時の過電流)から保護できる機能を搭載しており、安全で信頼性の高いシステム構築に貢献します。
「BV1LExxxEFJ-C / BM2LExxxFJ-Cシリーズ」は、モータや照明など制御対象となる機器の下側(グランド側)回路に配置され、回路構成上、単体のメカニカルリレーやMOSFETからの置き換えが容易で設計しやすいのが利点です。
IPD内のパワーMOSFET部はオフ時の逆起エネルギーによって発熱しますが、「BV1LExxxEFJ-C / BM2LExxxFJ-Cシリーズ」はローム独自の回路・デバイス技術「TDACC™」で電流を流すチャネル数を最適に制御することで、小型サイズを維持したままでは両立が困難な発熱抑制と低オン抵抗を業界で唯一実現。各種機器の安全動作と電力損失低減に大きく貢献します。TDACC™を用いたパッケージの小型化により、業界で初めてSOP-J8パッケージにおける2ch出力40mΩ(オン抵抗)品を実現しました。1ch/2ch品ともに、40/80/160/250mΩの幅広いオン抵抗値を取り揃えたことで、顧客の多様なニーズに応えます。また、過電流サージに対する壊れにくさを示す接触放電耐量において一般品以上の数値を達成しており、各種機器の安全動作に寄与します。

アプリケーション例
◇BCM(Body Control Module)、外装・内装ランプ、エンジン、トランスミッションなどの車載電装機器
◇PLC(Programable Logic Controller)などの産業機器
そのほか、幅広いアプリケーションに採用可能です。