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お取引先様との取り組みサプライチェーンマネジメント

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お取引先様の選定

ロームグループは、健全かつ持続的な調達活動を目指すため、RBA行動規範を採用しています。よって、RBA行動規範を基としたCSR調達活動を進めるにあたっては、お取引先様との協力体制が不可欠です。

お取引先様を選定する際には、以下に示す品質、価格、納期、安定供給、環境、財務、人権、倫理など合理的な基準に基づいて判断しています。この中でも選定時のESGに関するウェートは40%あり、お取引先様のESGへの取り組みを重視しています。あわせて、ロームグループのCSR調達に対する考え方を具体的に示した「ロームグループサプライチェーンマネジメントガイドライン」を、全てのお取引先様に配付し、本ガイドラインに基づいた活動の推進をお願いしています。

お取引先様の選定基準

  • 1. ロームグループサプライチェーンマネジメントガイドラインを推進すること。
  • 2. RBA行動規範準拠を包括した「取引基本契約書」を締結すること。
  • 3. 供給いただく資材・役務(サービス)の品質・価格・納期が適正であること。
  • 4. 安定供給能力と需要変動への柔軟な対応力があること。
  • 5. 災害発生時など不測の事態に備えた供給継続計画を有していること。
  • 6. 製品に貢献できる技術力を有していること。
  • 7. 経営状態が健全であること。
  • 8. 当社の要求する責任ある鉱物調達・グリーン調達に対して対応力があること。
  • 9. ロームグループとのお取引を通じて知り得た機密情報を適切に管理・保護できること。

ロームグループ サプライチェーンマネジメントガイドライン

ロームグループサプライチェーンマネジメントガイドラインはRBA行動規範の人権労働・安全衛生・環境・倫理・管理システムをベースに危機管理・情報セキュリティ・物流・品質コンプライアンスの要求事項を合わせたガイドラインを作成しお取引先様にその遵守をお願いしております。お取引先様への配布は直接行っておりますが、下記のリンクよりダウンロードすることも可能です。

サプライチェーンの概要

ロームグループのサプライチェーンは以下の通りです。(2022年度時点)

地域別お取引先様比率
地域別調達額比率

重要お取引先様の特定

ロームグループでは事業継続の上で、特に重要なお取引先様を「重要お取引先様」と認識しています。

重要お取引先様の特定においては、すべてのお取引先様の認定条件をクリアした主材料のお取引先様を対象としています。必須の条件としてロームの「ロームグループサプライチェーンマネジメントガイドライン」に合意いただいていることとし、さらに、調達金額、商品固有リスク、国別リスク、重要材料(部品)及び代替困難材料を扱うお取引先様を選定しています。

重要お取引先様選定フロー

重要お取引先様選定フロー 重要お取引先様選定フロー

【全てのお取引先様への取り組み】

お取引先様の選定にあたっては、環境、社会、ガバナンスに、品質、BCPのマネジメントシステムの構築支援、運用の評価により、継続的な改善を依頼・支援してまいります。

【重要お取引先様への取り組み】

重要お取引先様に対しては、持続可能な取引を確実にするため、RBA行動規範の要求事項の遵守をお願いしています。具体的には、CSR調達セルフアセスメントでA、A-ランクの評価取得を目指していただくよう依頼します。その他にも、お取引先様にて実施いただいた自己評価のレビューやインタビュー、監査などを通じて、お取引先様の課題の把握・改善の支援を行います。また、その結果をマネジメントレビューを通じて経営層に報告し、事業継続リスクの管理を確実にしてまいります。

持続可能な調達を推進するには、お取引先様との信頼関係・協力関係が欠かせません。ロームグループでは、お取引先様との密なコミュニケーションを図ると共に評価.監査プログラムを通して双方の関係強化を図っています。

評価・監査プログラム
1.活動総合評価
  • ①製品品質
  • ②納期
  • ③価格
  • ④供給の継続性
    ※BCP取り組み評価、外部評価機関による財務評価
  • ⑤以下に示すCSR調達セルフアセスメント結果
2.CSR調達セルフアセスメント RBA行動規範に準じた「労働(人権含む)」「安全衛生」「環境」「倫理」「マネジメントシステム」とロームの独自項目である「情報セキュリティ」「調達BCP」「物流」「品質コンプライアンス」に関して自己評価
サステナビリティハイリスクサプライヤーと認定されたお取引先様については、それぞれ是正処置・改善支援を実施。
3.CSR調達監査 お取引先様との対話を通じて、ロームグループの方針やCSR調達に関する考え方、環境や安全・人権への配慮の重要性、および活動内容の理解・賛同を目的に、セルフアセスメント内容の確認、工場確認の上、必要に応じて改善を要請。
4.調達BCP 「安定供給」を行う上でのリスクとその影響度を評価し、特定した重要なリスクに対して四半期毎に対応状況を確認。

活動総合評価

ロームグループでは、お取引先様の製品品質・納期・価格・BCPの取り組み状況はもちろん、次項のCSR調達セルフアセスメントの結果も含めて、お取引先様の活動を総合的に評価しております。当該活動総合評価は以下のタイミングで実施されます。

  • 1)お取引先様選定時、契約締結時
    CSR調達セルフアセスメント評価において、ロームが決めた最低点を獲得いただけ無い場合は獲得いただくまで契約締結が出来ません。
  • 2)定期(毎年1回)
    1年間の活動を総合的に評価し、お取引先様にフィードバックしております。
    一定の期間内にロームが決めた最低点を獲得いただけ無い場合は契約から除外されます。

CSR調達セルフアセスメント

ロームグループでは、お取引先様に対して、お取引先様のCSR活動の達成状況を確認するために毎年RBA行動規範に示す「労働(人権含む)」「安全衛生」「環境」「倫理」「マネジメントシステム」とロームの独自項目である「情報セキュリティ」「調達BCP」「物流」「品質コンプライアンス」に関して自己評価をお願いしています。
セルフアセスメントの総合点数に基づいてランク分けを行っており、お取引先様のESGリスクの特定等を行っております。
重要お取引先様についてはB以下、それ以外のお取引先様はCランク以下をサステナビリティハイリスクサプライヤーと認識しており、サステナビリティハイリスクサプライヤーと認定されたお取引先様については、それぞれ是正依頼・改善支援を行っております。
しかし、再三改善要請を出しているにもかかわらず改善の兆しが見られない場合、お取引先様の「活動総合評価」で取引継続リスクを考慮し、取引停止の判断を下すことがあります。

<CSR調達セルフアセスメントのプロセス>

CSR調達セルフアセスメントのプロセス

<セルフアセスメント達成目標>

ロームグループでは、2025年までに年間購入金額の90%を占めるお取引先様全てにB以上の評価を獲得していただくという目標を設定しています。

2025年度目標 対象 2023年度目標 2023年度実績 2024年度目標
90%以上
(金額ベース)
ロームグループ 80% 80.6% 85%

<セルフアセスメントの評価基準>

ランク A  A- B  C  D 
平均得点 4.50~5.00 4.00~4.49 3.00~3.99 2.00~2.99 0~1.99

2023年度のCSR調達セルフアセスメント各項目ごとの平均点を業種別に算出し、結果は以下の通りになりました。

<ローム(単体)のお取引先様(構内常駐業者様)のアセスメント実施比率>

2021年度 2022年度 2023年度
総数 アセスメント
実施結果
うち
サステナビリティ
ハイリスクサプライヤー(※)
総数 アセスメント
実施結果
うち
サステナビリティ
ハイリスクサプライヤー(※)
総数 アセスメント
実施結果
うち
サステナビリティ
ハイリスクサプライヤー(※)
製造請負 1 1 - 1 1 - 1 1 -
警備 3 3 - 2 2 - 2 2 -
食堂 5 5 - 4 4 - 3 3 -
清掃 2 2 2 2 2 1 3 3 -
設備・施設 2 2 - 5 5 - 4 4 -
その他 6 5 - 4 4 2 4 4 1
合計/社率(比率) 19 18
94.7%
2
10.5%
18 18
100%
3
16.7%
17 17
100%
1
5.9%

サステナビリティハイリスクサプライヤー:
CSR調達セルフアセスメントで総合評価がCランク以下であり、サステナビリティの側面でネガティブな影響があると判断されたお取引先様

<ローム(単体)のお取引先様(構内常駐業者様)のアセスメント実施結果>

2021年度 2022年度 2023年度
A  A- B  C  D  A  A- B  C  D  A  A- B  C  D 
5.00

4.50
4.49

4.00
3.99

3.00
2.99

2.00
1.99
5.00

4.50
4.49

4.00
3.99

3.00
2.99

2.00
1.99
5.00

4.50
4.49

4.00
3.99

3.00
2.99

2.00
1.99
製造請負 1 - - - - 1 - - - - 1 - - - -
警備 3 - - - - 2 - - - - - 2 - - -
食堂 2 1 2 - - 1 1 2 - - - 1 2 - -
清掃 - - - 2 - - - 1 1 - - 1 2 - -
設備・施設 1 1 - - - 2 1 2 - - 2 1 1 - -
その他 3 1 1 - - - 1 1 2 - - 1 2 1 -
合計 10 3 3 2 0 6 3 6 3 0 3 6 7 1 0

<お取引先様総数と重要なお取引先様の総数、金額比率およびアセスメント結果>

2023年度
総数 全お取引先様に対する金額比率 アセスメントを実施した重要なお取引先様数 サステナビリティハイリスクサプライヤー数 ハイリスクサプライヤーの内、是正・改善支援を行ったお取引先様の数 ハイリスクサプライヤーの内、契約解除したお取引先様の数
一次お取引先様 148社 - - 1社 1社 0社
うち重要
お取引先様
18社 80% 18社 1社 1社 0社
一次お取引先様以外 - - - - - -
うち重要
お取引先様
7社 13% 5社 0社 - -
重要なお取引先様
合計
25社

上記表はローム単体のみを対象としています。

<重要なお取引先様の評価と改善に向けた取り組み>

評価基準 2021年度 2022年度 2023年度 重要お取引先様に対する取り組み
重要な一次
お取引先様
重要な一次
以外の
お取引先様
重要な一次
お取引先様
重要な一次
以外の
お取引先様
重要な一次
お取引先様
重要な一次
以外の
お取引先様
A 16社 4社 13社 4社 14社 4社 特別な対応無し
A- 4社 3社 4社 1社 3社 1社
B 0社 1社 1社 1社 1社 0社 A-以上取得に向けた改善支援を行う。
C 0社 0社 0社 0社 0社 0社 リスク要因を把握し、改善に向けた取り組みを依頼するとともに支援を行う。
D 0社 0社 0社 0社 0社 0社

2022年度の調査におけるBランクの重要な一次お取引先様1社については、2023年度に是正・改善活動を計画しております。

CSR調達監査

ロームグループではRBA行動規範に準拠したCSR調達監査を実施しております。
監査はCSR調達担当者による第2者監査形式で、オンサイトまたはオンラインでのドキュメント確認や工場・寮の確認を行っております。
監査対象はロームグループの重要お取引先様としており、3年間で最低1回監査を行っており、3年毎に対象を見直ししております。
監査を通じて是正が必要と認められる場合にはお取引先様と協議のうえ、改善計画書を作成・提出してもらい是正処置の完了までのフォローを行っています。
CSR調達監査は実態把握だけではなく、お取引先様へロームグループの方針やCSR調達に関する考え方、活動内容を伝えるとともに、お取引先様とのCSR活動について相互に理解を深めるトレーニングの機会ととらえております。

<CSR調達監査実績>

対象 2021年度 2022年度 2023年度
訪問社数 ロームグループ 9 13 23

<CSR調達監査実績>

対象 2021年実績 2022年度実績 2023年度実績
社数 ローム 2 9 2

CSR調達監査の是正改善措置とCAPのプロセス

ロームグループではCSR調達セルフアセスメントの結果を次のように活用しています。重要サプライヤーにはCSR調達セルフアセスメントの検証のため訪問監査を実施しています。2023年度はグループで23社訪問し、訪問監査の結果、改善依頼事項が121件ありましたが、全て期限内に改善していただいたことを確認しています。CSR調達監査の改善依頼事項の中で改善の参考となる場合は、ロームで実施してる事項や使用している書式などを希望に応じて提供し役立てていただいています。
また、アセスメントの総合点から5段階に区分し、重要サプライヤがB、C、D評価の場合、改善依頼を通知の上改善に向けた協議を実施します。2023年度は1社該当しましたのでこれを実施しました。その他のお取引先様がC、D評価の場合、2023年度は14社該当し改善依頼を通知ししています。この内2社には直接訪問し改善すべき点について話し合い改善結果を確認しています。その中にはCSRへの理解を深めていただくため、JEITA「行動ガイドライン」ビデオ視聴をしていただくことを含めています。さらにアセスメントの人権に関する5項目(強制労働、児童労働、離職の自由等)で低得点の回答があったお取引先様36社に改善のお願いをしています。

調達BCP

ロームグループは、事業継続計画(BCP)の一環として、有事の際でもお客様の事業を中断させないよう平時からお取引先様との連携を深めて、速やかに復旧が可能となる体制を整備し、代替材料を準備する取り組みを進めています。

①調達部門におけるリスクの定義

ロームグループでは、リスク管理・BCM委員会を設立し、各部門のリスク管理を行っています。調達部門では、これまでの「品質」「納期」「価格」「コンプライアンス」の4つのリスクに加え、「安定供給」を行う上でのリスクとその影響度を評価し、特定した重要なリスクに対して四半期毎に対応状況を確認しています。

②お取引先様の選定

「お取引先様に求める基本姿勢」にも要求しているとおり、有事の際にはお取引先様を含めたサプライチェーン全体で情報を共有し、供給継続に向けた対応が可能なお取引先様を選定しています。また、取引を開始する際には、上記当社基本姿勢をご理解の上、同意書を提出していただいております。

③BCPに関する取り組み

有事の際にいち早くお取引先様の被災・安否状況や供給状況の確認が取れるよう、調達部材の製造会社・製造場所の情報を調査し、データベース化しています。

<一次お取引先様生産拠点調査>

有事の際、影響範囲を瞬時に特定できるよう、一次お取引先様から調達している全ての材料・装置・部品約70,000アイテムの生産拠点調査を2025年度までに100%実施することを目標に掲げ、現在調査を進めています。また、取り組みの実績を「一次お取引先様生産拠点調査比率」として数値管理し、毎年モニタリングを行っています。

2025年度目標 2023年度目標 2023年度実績 2024年度目標
主材料 100% 60% 71% 80%

・重要お取引先様へのBCP取り組み

【有事対応における事前合意】

ロームグループでは、重要な材料を取り扱うお取引先様とは前述の対応に加え、有事発生の際の対応方法を、ロームとお取引先様との間で事前に合意する取り組みを進めています。
2025年度までに事前合意100%達成を目標に掲げ、取り組みの実績を「有事対応事前合意率」として数値管理し、毎年モニタリングを行っています。

2025年度目標 2023年度目標 2023年度実績 2024年度目標
100% 60% 78% 80%

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