ダイバーシティの推進人財マネジメント
基本的な考え方
ロームグループでは、国籍・性別・年齢・障がいの有無に関わらず、多様な価値観・考え方を持つ優秀な人財の獲得を重点課題として、グローバルレベルで積極的な採用、登用を推進しています。多様な人財が個性・能力を発揮し、「ONE ROHM」としてチームワークを発揮することで、イノベーションが創出され、社会課題の解決につながる商品の提供が可能となるという考えの下、2021年に特定したサステナビリティ課題に「ダイバーシティの推進」を掲げました。特に、意思決定の場面においては、多様な考えを取り入れることこそが、優位性のある決定に必要なことだと考えているため、ダイバーシティの推進に関わる指標を重要指標として定めています。今後も、ロームで働く誰もが、自身の能力を最大限発揮できるよう、施策を講じてまいります。
ロームグループの項目別の従業員比率(2024年3月末時点の従業員数:23,319人)


各区分に属する主な国または地域は次の通りです。
米州:北米、中米、南米を含む
欧州:ヨーロッパ、ロシア、アフリカ、中東を含む
中華圏:中国、台湾、香港を含む
東南アジア他:東南アジア、韓国、インド、オセアニアを含む
国名 | 割合 |
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日本 | 28.05% |
フィリピン | 23.76% |
タイ | 22.15% |
中国 | 10.11% |
マレーシア | 9.27% |
韓国 | 2.48% |
その他 | 4.17% |
国籍による労働差別禁止の観点から、ロームグループでは全社員の国籍情報を回収するということは実施しておりません。代わりに勤務地別情報を管理することにより、地域的な多様性が担保されているかを管理しております。
中期目標と実績
ロームと社会の持続成長に重要な、人財マネジメントに関するサステナビリティ重点課題の1つに「ダイバーシティの推進」を特定し、2025年度達成目標の達成に向けて取り組みを進めています。
ダイバーシティの推進 | ||||
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【取り組み意義・背景】 世界各地に生産・販売拠点を有するロームグループでは、様々な国籍、また多様なバックグラウンドを持つ社員が集まっています。これらの多様な人財が個性・能力を発揮し、「ONE ROHM」としてチームワークを発揮することで、イノベーションが創出され、社会課題の解決につながる商品の提供が可能となります。また、そのためには、性別や国籍等にとらわれず、主体的に物事を考え、広い視野に立って異なる文化や思想・考えを受け入れ、新たな価値をも創造できるグローバルマインドを持った社員の人財開発が不可欠です。この考え方から、ロームグループはダイバーシティ推進を重要な経営課題と特定しました。誰もが自身の能力を最大限発揮できるよう、施策を講じてまいります。 |
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テーマ | 達成目標(2025年度) | 2023年度目標 | 2023年度実績 | 2024年度目標 |
女性活躍の推進 | 2025年にロームグループ全体の女性管理職比率を15%にし、2030年には20%を目指す | 12.9% | 13.0% | 13.7% |
グローバルレベルでの能力開発と人財配置 | 1.ロームグループ全体での人財開発体系を確立する | 社員の能動的・選択的・自己決定的なキャリア形成の機会として、選択式研修の拡充及び一部国内グループ会社へ展開 |
【グループ連結】 選択式研修の拡充により、昨年比2倍以上となる約1,300名が参加。一部プログラムは国内グループ会社からも参加可能とし、全参加者のうち約70名は国内グループ会社からの参加となった |
【グループ連結】 成長を志向する社員にキャリアパスを提供し、仕事を通したライフ・キャリアプラン実現への意欲向上を図る |
2.キャリアプランの充実や適切な人財配置、多様な人財の管理・登用を推進するため、混在する人事システムを統合し、グローバルシステムとしてグループ内に展開する | 人事基幹システムの海外グループ会社への展開に加え、共通管理項目を設定することで人的資本情報開示の基盤構築に着手 |
【グループ連結】 海外グループ会社への展開を見据えて、パッケージ化に着手 共通管理項目: システム導入拠点においては、共通管理項目を設定し、人員データの把握に寄与 |
【グループ連結】 人事基幹システム内で社員のキャリアプランを回収し、該当情報のデータ化を実施 |
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3.評価・報酬・昇進昇格・配置における戦略的データを蓄積する | ガバナンスの観点から、グループ会社役員の選解任・報酬・契約管理をアップデート |
【グループ連結】 グローバル幹部ポジションにおける職務評価の実施、及び職務記述書を作成 |
“後継者サーベイ”、“次世代選抜プログラム”などをもとにして、グローバルリーダーを目指す社員のためのキャリアパスを可視化する |
【関連する取り組み】
グローバル人財の発掘・育成
ロームは、世界各地に生産・販売拠点を有しており、従業員の国籍もさまざまです。多様なバックグラウンドを持つ従業員が集まりチームワークを発揮することが企業のイノベーションにつながり、社会課題の解決と企業価値の向上につなげることができると考えています。
そのためには、グローバル人財の採用・育成が重要となります。
グローバル人財とは「語学に堪能な人財」というだけではなく、主体的に物事を考え、広い視野に立って異なる文化や思想・考えを受け入れ、新たな価値をも創造できる人財のことを指します。ロームでは、グローバル人財の発掘・採用に積極的に取り組んでいます。
育成の取り組みについては、半導体業界としてグローバル人財を育成する必要があるとの考えから、自社の枠を超え、産学連携企画や他社との交流も含めた育成活動を実施しています。
・採用分野
ロームでは、グローバルビジネスの更なる拡大に向けて研究、技術・営業・管理といった、あらゆる分野で当社が必要とする技術・専門知識を有する社員を、国籍を問わず採用できるような活動を推進しています。
また、毎年留学生を中心とした一定数の外国籍社員の採用を実施しています。
TOPICS.
【受入実習型インターンシップ】
実際の開発現場でロームの最先端技術に触れ、自分自身の手で成果を生み出す経験を通じ、ロームをより深く知っていただける機会を提供しています。
(参加者数実績…2020年度:57名、2021年度:66名、2022年度:92名、2023年度:108名)
【特徴】
- ・現場社員がインターンシップを密着サポート
- ・1~2週間の就業体験
- ・70以上のテーマから自分に合ったプログラムを選択

【社会課題解決型インターンシップ】
「ロームの製品がどのような場面で社会課題を解決できるのか」をチームでグループワークをもとに理解を深めていただく機会を準備しています。
(参加者数実績…2020年度:372名、2021年度:597名、2022年度:538名、2023年度:507名)
【特徴】
- ・社会課題とSDGsについて学生に理解を深めてもらう
- ・エレクトロニクスの技術で、社会が抱える様々な課題を解決する方法を知る

【商品開発体験インターンシップ】
「商品開発がどのように行われているのか」を講義及びグループディスカッションを通じ理解を深めていただく機会を準備しています。
(参加者数実績…2023年度:508名)
【特徴】
- ・エンジニアによる講義及びグループディスカッションを通じ、商品開発の体験が出来る
- ・企業がどのような観点でものづくりを実施しているのか学ぶことが可能
・産学連携企画
電気、物理系の学生に対し、ロームでエンジニアとして活躍している社員から、大学での研究内容がこの先どのような形で産業やものづくりにつながっているかを伝える講義などを開催しています。
2023年3月には大阪大学で単位取得につながる授業も担当し、「電磁石・センサ・光電素子を使って、ロボットカーで面白い実験をする」という内容で課題解決型授業(PBL:Project
Based
Learning)を実施いたしました。参加者からは「自分たちで考えてプログラミングをすることが楽しかった」「班で協力しながら課題解決するのは難しくもあったが、楽しめた」など、自分たちで課題を設定し、協力しながらそれをクリアしていくことにやりがいを感じたという声や「来年もロームに授業をお願いしたい」との声もあり、好評を得ることができました。
その他、複数の大学や高専等で半導体の興味・関心につながるような講義を行っております。
女性活躍
ロームでは、持続成長する上で重要な経営課題に「ダイバーシティの推進」を特定し、中期経営計画とその達成目標では、女性のキャリア形成促進と女性、外国人のマネジメント層への登用を掲げています。女性が活躍することで、優秀な人財の確保につながるだけでなく、男性とは異なる目線からの問題把握・解決といった『成果の向上』、ロールモデルの存在による若手女性社員の『キャリアアップイメージの向上』、男女関係なく活躍できる風土形成による『企業文化の改革』といった様々な効果が期待できます。
この考えのもと、ロームでは、あらゆる角度から働く女性のキャリア形成などの取り組みを推進しています。
また、2021年5月に、「2025年にロームグループ全体の女性管理職比率を15%以上にし、女性または外国人の本社役員比率を10%以上にする」という2025年目標を掲げました。今後も研修機会の充実や従来の制度改訂、新制度の導入などを進め、目標達成に向けて取り組んでまいります。
1. 女性活躍推進・次世代育成支援に関する行動計画
女性活躍推進法・次世代育成支援対策法に基づき、行動計画を策定し社内外に公表しております。
また目標達成に向けて様々な取り組みを行うことによって、多様な価値観に合わせた働き方の実現を目指しております。
ローム株式会社 一般事業主行動計画(一部抜粋)
計画期間:2023年4月1日~2027年3月31日
目標:
- 1.新卒採用における技術者の女性割合を15%以上とする
- 2.全社員の有休取得率を50%以上とする
- 3.男性が積極的に育児に参加できる環境構築を行う
2019年4月1日~2023年3月31日の行動計画における目標を達成したことにより、次世代認定マーク(プラチナくるみんマーク)を取得いたしました。

2.女性活躍推進を目的とした取り組み
女性活躍を促進するため、本人向けの研修から部の責任者向け、上司向けなど、様々な研修を実施しております。
研修 | 目的 | 受講対象 |
---|---|---|
基幹職向けキャリアデザイン研修 | 今後のライフプランやキャリアプランと向き合い、将来自分がどう活躍できるかを考える機会を与え、将来像を醸成することを目的とした研修 | 基幹職社員 |
限定基幹職向けキャリアデザイン研修 | 限定基幹職社員 | |
女性リーダー育成研修 | 経営・マネジメントでも活躍できる未来の女性リーダーの発掘・育成を目的とした研修 | 基幹職社員 |
部門長向けダイバーシティマネジメント研修 | 管理職の部下育成における意識や行動変容を振り返り、多種多様なシーンで女性が活躍できるよう管理職としての役割を改めて考える研修 | 管理職 |
【これまでの取り組み】
・基幹職向けキャリアデザイン研修
女性社員が自分らしさを発揮しながら活躍できるよう支援することを目的として、2020年6月よりキャリアデザイン研修を実施しました。研修には基幹職女性社員延べ100名以上が出席し、中長期の視点から自身のキャリアプランについて改めて考える機会となりました。

・限定基幹職向けキャリアデザイン研修
社員が今後の生き方や働き方を自ら考え、キャリア形成を行うことを支援するキャリアデザイン研修を行いました。2019年度より、延べ300名以上の女性社員が参加しました。研修ではこれまでのキャリアの振り返りにとどまらず、普段交流の機会が少ない参加者同士のコミュニティ形成にもつながっています。

・女性リーダー育成研修
将来、管理職やリーダーを目指す女性社員を対象に、自分が理想とするリーダー像を見つけ、その姿に近づくための行動につなげられるよう、必要な知識やスキルを身につけることを目的とした研修を実施しました。
本研修は、参加を希望した20名の女性社員に対し、3カ月間3回にわたって実施されました。外部講師によるリーダーシップの基礎講座、他社で実際に活躍されている女性リーダーの講演を通じて、自分が理想とするリーダー像を参加者それぞれが目指していくための機会を設けました。

・部門長向けダイバーシティマネジメント研修
女性をはじめとした多様なバックグラウンドをもつ社員の活躍推進を職場レベルで支援していくため、部門長向けのダイバーシティマネジメントの研修を実施し、ロームの全部門長が参加しました。(2019年度より延べ100名以上受講)
本研修では外部講師をお招きし、「女性部下のキャリアを育む管理職」をテーマに講演いただきました。
・取締役と女性社員の意見交換会
これからロームを牽引していく女性リーダー層およびその候補者を対象に、取締役との意見交換会を実施しています。キャリアや所属部署の現状等について女性社員の意見を収集し、経営層に課題を提言することで、より包括的かつ公正な人的資本経営を実現することを目指しています。また、意見交換会を通じて女性社員間のネットワーキングを構築し、それにも寄与しています。
3.女性活躍推進法に基づく開示
会社名 (正社員数) |
採用した正社員に占める女性労働者の割合※1 | 採用における競争倍率 | 労働者に占める女性労働者の割合※1 | 係長級に占める女性労働者の割合 | 管理職に占める | 役員に占める女性労働者の割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | ||||||
ローム(株) (3,864) |
15.3% | 22.4倍 | 26.8倍 | 20.8% | 6.8% | 1.6% | 15.4% |
ローム・ワコー(株) (325) |
14.3% | 5.3倍 | 2.0倍 | 8.4% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ローム・アポロ(株) (794) |
11.2% | - | - | 8.1% | 1.0% | 2.4% | 0.0% |
ローム浜松(株) (257) |
11.5% | 37.5倍※2 | 12.3% | 4.3% | 0.0% | 0.0% | |
ローム・メカテック(株) (66) |
10.0% | 30.4倍 | 17.0倍 | 13.8% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ローム・ロジステック(株) (45) |
対象者なし | 7.5倍 | 対象者なし | 39.1% | 0.0% | 16.7% | 0.0% |
ラピステクノロジー(株) (396) |
18.8% | 7.2倍 | 5.0倍 | 7.5% | ※3 | ※3 | ※3 |
ラピスセミコンダクタ(株) (672) |
22.0% | 2.2倍 | 1.5倍 | 13.2% | 18.2% | 0.0% | 0.0% |
会社名 (正社員数) |
中途採用の実績 | 男女の賃金の差異 男性100として | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
全従業員 | |||||||
男性 | 女性 | うち正規社員 | うち非正規社員 | ||||
ローム(株) (3,864) |
75名 | 9名 | 61.7% | 61.1%※4 | 56.2%※5 | ||
ローム・ワコー(株) (325) |
5名 | 1名 | 70.2% | 70.3% | 71.5% | ||
ローム・アポロ(株) (794) |
52名 | 19名 | 74.6% | 78.4% | 71.0% | ||
ローム浜松(株) (257) |
13名 | 2名 | 61.6% | 67.3% | 44.3% | ||
ローム・メカテック(株) (66) |
4名 | 1名 | 63.3% | 66.9% | 78.4% | ||
ローム・ロジステック(株) (45) |
2名 | 0名 | 66.9% | 65.6% | 91.1% | ||
ラピステクノロジー(株) (396) |
0名 | 1名 | 79.5% | 84.6% | 73.7% | ||
ラピスセミコンダクタ(株) (672) |
25名 | 8名 | 81.0% | 81.7% | 80.0% |
1:女性労働者の割合は、労働者の大半を占める技術系社員となる理工系人財の女性比率の少なさが影響(文部科学省「学校基本調査」参照)。
2:ローム浜松では社員登録されるまで性別情報を取得していないため、全体の競争倍率を記載。
3:合併の関係から、ラピステクノロジーの女性管理職比率についてはロームと合算して記載。
4:ロームの正規社員における男女の賃金差異は、男女のコース別人数比率が影響。
5:ロームの非正規社員における男女の賃金差異は、男女の雇用形態別人数比率が影響。
・男女の賃金の差異
男女別に全社員の平均賃金を算出した際、事実としてロームでは男女間で差異はある状態です。原因分析をしたところ、主な要因は男女の職種別人数比率の差異によるものと判明しております。この点については、各個人の希望する働き方にも関わるため、無理に是正することは考えておりません。ただし、希望する方がチャレンジする機会は提供できるよう、「コース転換制度」を設けております。
また金額的影響は少ないですが、手当取得時の条件から実質受給者が偏っている制度があったため、見直しを実施いたしました。
【職種別人数比率】

4. コース転換制度
職務の幅を広げ、更なるキャリアアップに挑みたいという限定基幹職社員を対象に、基幹職へのコース転換を推進することを目的として従来のキャリアコース制度を改訂しました。これまでは、会社から推薦された限定基幹職社員者のみが対象となっていましたが、新たな制度では、希望する社員全員の基幹職応募ができ、試験に合格した社員のみコース転換が可能となります。
本制度を利用し、累計68名が基幹職に転換し、活躍の幅を広げています。
【コース転換者数(累計)】

【担当者の声】
海外社員の専門能力開発制度の拡充に期待
私はROHM Semiconductor Singaporeのユーロ/アメリカ営業本部で、アシスタント・ゼネラル・マネージャーとして非日系顧客の開拓を担当しています。人とコミュニケーションをとること、交渉というチャレンジが好きなことから、営業職を志望して仕事を探していたときにロームと出会いました。
ロームにとっての品質とは、製品だけでなく、社員やサービスも含まれています。そのため、安定したサプライチェーンの確保や環境への影響を最小限に抑えるよう努めるなど、事業活動全体で品質の向上に重点を置いています。また、社員を大切にし、多様性を尊重する企業文化を醸成しており、チームワークを重視し、個人に成長の機会を提供していると感じています。加えて、ワーク・ライフ・バランスを奨励し、仕事と家庭が両立できるようフレックスタイム制を導入して、ワーキングマザーが仕事を続けることや、積極的な社会参加も可能にしています。
また、私はロームがダイバーシティを推進し、グローバルでの女性管理職比率の向上を目指していることを素晴らしいと思っています。
ローム本社は、改善と革新を常に重視し、社員の継続的な学習と専門的な能力開発にも重点を置いていると思います。私は、海外の社員の専門能力開発にも、本社と同様にコミットすることを期待しています。今後もロームが人的資本を重視し、その価値向上とモチベーション向上を図る取り組みを通じて、グローバルメジャーとなることを願っています。

Euro American Sales Division
Assistant General Manager
Kelly Ang
シニア人財の活躍
人生100年時代の到来により、人々の働き方やライフスタイルが大きく変化している今日において、働く意欲と能力のあるシニア層の更なる活躍に向けた環境づくりは大変重要となってきています。
また、シニア層の社員が長年のキャリアで培った経験、スキル、社内外における人脈などといった資産はロームにとっても貴重な財産となっています。
今後、より一層、シニア層が活躍できる環境を整備し、大きなアウトプットを継続して生み出せるような組織体制の強化を図っていきます。
1. 定年再雇用制度
定年後も活躍できる職場環境づくりを目指して、年齢に関わらず希望者全員の再雇用期間を一律65歳までとしております。
2. キャリアデザイン研修
ロームでは、社員自らが自身のキャリアや自己実現について主体的に考えていけるよう支援するため、定期的に年代別のキャリア研修を実施し、社員一人ひとりに合ったキャリア形成を支援しています。(2012年より40代、50代のキャリアデザイン研修を実施し、延べ200名以上が参加)

受講者の声
- ・同年代の方がどんなことを考えているのか、いろんな価値観を知る機会となった。
- ・普段考えることのできなかったキャリアプランについて、自身と向き合う時間をつくれて大変満足でした。
- ・将来像に悩みがありましたが、今回の研修でそれを考える良い契機となりました。
障がい者の活躍
ダイバーシティ&インクルージョンを推進するにあたり、障がいのある社員が様々な職場で活躍できる職場環境の実現を目指して積極的に障がい者雇用・活躍推進に取り組んでいます。
2024年6月時点の雇用数は、国内グループ全体で116名、雇用率は2.35%です。

多様な強みを活かし、様々な業務にチャレンジできるような働き方を推進しております。2023年度に全社で業務の切り出しを実施し、活躍できる業務の拡大をしていきました。2024年4月から障がい者雇用の新拠点を設置し、さらなる雇用拡大を推進しております。また、オストメイトトイレ、スロープ、床下配線の設置、大型ディスプレイの導入で情報の見える化などの職場環境の改善を行っております。引き続き、多様な人財が働きやすい環境の整備に努めてまいります。
LGBTへの取り組み
ロームグループでは、ダイバーシティ&インクルージョンを推進していくことはもちろん、誰もがいきいきと働くことのできる職場環境構築に向けてLGBTの社員への配慮や、LGBTに関する社員の理解深化を積極的に行っていく必要があると考えています。
今後、社内教育の実施や相談窓口の拡充、職場環境の整備など、社員のアイデンティティが侵害されることのない環境づくりを推進していきます。
過去の取り組み
- ・ビジネスネームの導入(2015年4月より実施)
戸籍上の氏名だけでなく、呼称も可とするビジネスネームの運用を開始しました。 - ・制服ルールの変更(2016年4月より実施)
性別や社員区分によって限定的に定められている制服ルール(スカートの着用指定)を廃止しました。 - ・性別記入欄の削除
求人応募におけるエントリーシートの性別記入欄を削除しました。
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