LED用語説明ドミナント波長とピーク波長
- 発光光度 Iv [cd]
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ある方向から見た場合の明るさを示します。単位は"cd(カンデラ)"です。
光度を比較する場合には、指向角に注意することが重要です。光度は、単位立体角あたりの光の量を規定したものです。
LEDのパッケージが形成するレンズで、ある方向に光出力を集める(レンズで集光する)ことができるため、光出力が小さくても集光することで光度は大きくなります。
技術資料を見比べる場合は、指向角と光度の両方により判断することが必要です。 - 光束 Φv [lm]
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光源から出る光の全光量のことです。単位は"lm(ルーメン)"です。
- ピーク波長 λP[nm]
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LEDから発光される光スペクトルの出力値が一番高い波長で、単位は"nm(ナノメートル)"です。
LED自体を設計する場合はピーク波長で行われますが、実際に目で見た場合の波長の比較では主波長(ドミナント波長)を用います。 - 主波長(ドミナント波長) λD[nm]
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一般にLEDでは、色を波長で表します。目で見た際の色に相当する波長で、発光波長のピーク波長とは異なります。
単位は"nm(ナノメートル)"です。 - 色度座標 x, y
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LEDの発光色の刺激値を2次元直交座標系で示したもので、一般的にx y座標系を用います。
- 指向角 2θ1/2[度]
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LEDの発光がどのくらいの範囲に向けて放射されているかを示します。単位は"度"です。
パッケージを傾けて光出力の変化を見た場合に、出力のピーク値の位置から、どの角度までが視認可能かを判断するための特性値です。出力がピーク値の半分になるまでの角度を2倍(正面から見た場合の左右に相当)した値を指向角と呼びます。 - 順方向電圧 VF [V]
- 順方向に電流を流した時のアノード・カソード間に発生する電圧です。単位は"V(ボルト)"です。
- 逆方向電流 IR [A]
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アノード・カソード間に順方向とは逆に電圧をかけた時に漏れる電流のことです。単位は"A(アンペア)"です。