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ISO 26262

ISO 26262とは?

ISOはInternational organization for Standardization(国際標準化機構)のことで、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関です。国際規格(IS:International Standard)を策定しており、ISO 9001(品質マネジメントシステム)やISO 14001(環境マネジメントシステム)などご存じの方も多いと思います。
このISOが自動車分野の電気/電子システムに関する「機能安全」の国際規格として策定したのがISO 26262です。機能安全の親規格としては、IEC 61508(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)がありますが、ISO 26262はこれを自動車分野に合わせた修正を施し策定されています。

半導体設計におけるISO 26262

ISO 26262は2011年に1st Editionが制定され、2018年に2nd Editionへ追加改正されています。

ISO26262の概観

【ISO26262の概観】

半導体におけるガイドラインについては、2nd EditionのPart11で新しく規定されており、半導体を設計する際にどのように理解したら良いかを多くの例と共に示しています。

規格への準拠例

自動車メーカーはISO 26262に準拠して電気/電子システムを設計することによって、安全を確保できることを証明します。つまり、使用される部品についてはこの規格に準拠できるものでないと購入はしません。そこで、各部品メーカーは第3者機関に監査を受けるなどをして、ISO 26262規格に準拠していること(認証)を示すことが必要となってきます。ロームも同様にISO 26262のプロセス認証を取得しています。

ISO26262プロセス認定書
ISO26262プロセス認定書】

機能安全に対応した製品例

ロームには機能安全に対応した製品が多数あります。以下にロームの機能安全に対応する半導体製品例を一部紹介します。

液晶パネルチップセット

自動車のクラスタやナビゲーション、サイドミラーなどで採用が進む高精細液晶パネルの駆動、制御を行うチップセットです。パネルを駆動するゲートドライバ、ソースドライバ、タイミングコントローラにそれらを動作させるパワーマネジメントIC、ガンマ補正ICで構成されています。
これら各ICには、想定される故障モードを相互に検出するための機能が盛り込まれており、液晶ドライバの破壊や剥離、液晶への入力信号などの情報を随時確認、フィードバックし、パネルの不具合を検出します。
これら機能安全の導入で、スピードメーターやサイドミラーの液晶パネル化で懸念される重大な事故の未然防止に貢献します。

表示装置の回路構成例
【表示装置の回路構成例】

車載向け液晶パネル用チップセット詳細ページへ

電源監視IC

ADAS用センサモジュールなどに搭載される電源システムに対して、既存のシーケンスを変更せずそのまま外付けするだけで、機能安全に必要な監視機能を付与できる電源監視ICです。機能安全に必須とされる電圧監視機能やECUの周波数監視機能などに加えて、自己診断機能も組み込んでおり、自身の潜在的な故障を検査することができるため、機能安全に求められるより安全なシステム構築に貢献します。

自己診断機能内蔵 電源監視IC詳細ページへ

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