音声合成LSIで音を鳴らす方法
音声合成LSIで音を鳴らす方法
音声合成LSIで音を鳴らす場合、以下のものが必要になります。
・マイコン
・スピーカ
・音声合成LSI
それらを下記図のように接続します。
マイコンと音声合成LSIとの接続はSPIやI2Cといったシリアル通信で接続します。また、音声合成LSIにはスピーカを接続する端子があり、そこにスピーカを接続します。そして、音声合成LSIに音データが書き込まれていれば、マイコンから音声合成LSIにコマンドを送信するだけで音を鳴らすことができます。
音を鳴らす場合のフローチャートの一例を示します。下記のようにコマンドを音声合成LSIに送信すると音を鳴らすことができます。
便利な音声合成LSIの機能(編集ROM機能)
ROMの容量は限られているため、その限られたROMにできるだけ多くの音データを入れたい場合に使用します。編集 ROM 機能とは、複数のフレーズをつなげて一つの音を鳴らす機能です。編集ROM 機能を使用して連続再生で複数のフレーズをつなげて音を鳴らすことができます。また音と音のつなぎ目に無音再生を挿入でき、より自然に聞こえるように音を鳴らせます。
たとえば、「今日の天気は晴れです」、「明日の天気は雨です」といった音声を鳴らしたい場合、それぞれの音声をROMに格納するより、「今日の」「明日の」「天気は」「晴れ」「雨」「曇り」「です」と区切って、それぞれをつなげて鳴らしたほうがROMに格納される容量を削減可能です。
音を区切っておけば、「今日の」+「天気は」+「晴れ」+「です」をつなげて鳴らすことで、「今日の天気は晴れです」と鳴らすことができ、ROM容量削減も可能です。
上表の編集ROM機能を使用しなかった場合と編集ROM機能を使用した場合で、黄色の面積を比較してみると、編集ROM機能を使用した場合のほうが、面積が小さいのがわかります。これはROMサイズを削減できることを意味しています。